GWが終わって一週間少し経ちましたが、何故か今更またわたしは2連休。
2日とも快晴の予報なので、前日までの仕事で疲れてはいましたが、ツーリングに出かけることにしました。
朝9時に東京を出て、東北道に入り、順調に北上。
栃木県の矢板インターで降りて、紆余曲折した後、大田原市に出て、当初の第一目的地だった、旅作家、宮脇俊三さんの名作で名高い?「ローカルバスの終点」、山奥の「帝林社宅前」に到達しました。
そこからそのまま道なりに、茨城県最高峰で、福島県境にある絶景の八溝山に登り、茨城県大子町側の谷に降りてきました。
→その1より
八溝山頂からヘアピンを下って、谷あいの県道まで降りてきました。
県道28号・大子那須線で、大子(だいご)方面に進んで行きます。
脇を流れる八溝川の渓流がきれい。
少し下るとぽつぽつと集落が見え、ここにもローカルバス停があります。
大子とこの少し上にある「蛇穴(じゃけち)」という集落を結ぶ、ローカルバスが走っているらしい。
八溝川谷あいの、のどかな山里風景。
一瞬、極端な隘路になる道。
バスが通れるのかこれ??
ここをキリキリでバスが通過するところを、ぜひ見てみたいけれど、日に数本しかなさそうなバスをじっと待つほど時間が余っていませんので・・・。
味わい深い集落を次々通り過ぎ、道は緩やかに下ってゆきます。
次第に大きくなる「八溝川」の流れ。
この川は久慈川の支流の一つで、久慈川本流とともに、八溝山に源流がある川です。
やはり1000メートルもあると、それだけの大きな川を作れるんですね。
そして、目的その2の茶畑が、次第にパラパラと目につくようになってきました。
日本最北端のお茶、「奥久慈茶」です。
こう見ると、秩父や、栃木の足利とか佐野の山奥あたりと変わらないんですが、やはり茶畑があるのが他の北関東と少し違います!
まるで静岡や神奈川の足柄地方にいるような茶畑が!
・・・と、この後近くの茶農園で、おみやげの「奥久慈茶」を無事購入しました。
店のどこか上品そうなおかみさんが、「あたたかくなりましたね。明日は暑いくらいみたいですよ!」と話されたので、「でもここは涼しそうでいいですね!」と返答しました。
さっきから日陰に入るたびに、都会とは違う、キンと冷たい冷気が来て、わたしの服装では肌寒いくらいだったんです。
なので、木々の多い山だし、夏はより涼しさが際立つんだろうな・・・なんて、勝手に思ったんですけれど、おかみさんがとんでもない!と言う。
「みなそう思われるようですが、大子はすごい暑いところなんですよ!! テレビが取材に来るくらいで、ホント、これからのシーズンが恐ろしいです!」とおっしゃられる。
へぇ~、そうなんだ!知らなかったなぁ・・・。
無事お茶ミッションを終え、再び下ってゆきます。
集落が見えるたび、バス停も見えます。
しばし下ってると、右手になんか私好みの、いい感じの建物が突然見えました!!
これは多分、廃校舎ではないか?
正門付近に廻ってみたら、なんか看板があります。
「旧黒沢中学校」「ご見学の方へ・・・学校の敷地は・・・社有地です。」
どうやらここは、旧黒沢中学校跡地で、現在、会社の私有地になってるらしい。
でも、夜間以外「立ち入り禁止」とは書いておらず、なんか、おとなしく見るだけなら良さそうな雰囲気なので、お邪魔することにします。
・・・でもなんとなく気まずいので、事務所には一応断ろう・・・と思うも、探してみた限り、事務所らしきところや人の気配がありませんでした。
ということで、失礼します!
おお~、いい校舎だ~。
年齢的にこういう校舎で学んだことなどないけれど、ノスタルジーを感じるのは不思議・・・。
登録有形文化財、旧黒沢中学校。
昭和25年の校舎なのか・・・
そういえば、この隣の馬頭に向かう谷あいにも、似たような古校舎があって見学した覚えがあります。
この地域は校舎を大切にする伝統でもあるのかな。
校舎もいいですが、横の体育館もわたしは好きな雰囲気。
黒沢中学校前から八溝山を振り返ります。
町付というあたり。
郵便局があり、これまで通ってきた集落より微妙に大きく、ちょっとした中心集落の雰囲気。
かなり里になってきました。
おっ、久慈川沿いを縦断する国道118号に出ましたよ。
並走するJR水郡線の「下野宮駅」への表示も見えます。
これは行ってみましょう!
駅前につながる通り、旧街道の雰囲気。
なんか、つげ義春さんのマンガにでも出てきそうな、昭和な駅前旅館。
駅前旅館のところを曲がると、奥になんだかメルヘンな雰囲気の下野宮駅舎が見えました。
ちなみに、水郡線では茨城県最後の駅です。
下野宮駅の様子を見てみます。
と、思ったら背後で「ぷわーーーん」という汽笛が!
おおっと、なんというミラクル!ディーゼルカーが来ました!!
JR水郡線のディーゼルカー、わずか1両・・・
運転士さんが「乗らないのか?」みたいな怪訝な顔をして、ドアも開けずに早々に出発してゆきました。
次の矢祭山駅は福島県になります。
県境を行くローカルだけに、乗車率は1両でもサッパリ・・・、と言った雰囲気でした。
再び旧街道に戻ると、来るときには気付かなかった、「月待の滝」の看板が!
八溝川と水郡線の鉄橋。
すぐそこで、八溝川は久慈川に合流します。
こんな小さな旧道にバスが通ります。
「門の井」って行先を掲げていますが、果たしてどこあたりのどんなところだろうと、興味は尽きません。
おっ、久慈川が見えました!!
このまま大子の町経由で水戸に向かっても面白くないので、今回は常陸太田方面に左折してみよう。
水郡線とは早くもオサラバです!
さすが北関東有数の大河だけに、迫力がある川模様ですね。
下流方面。
橋を渡った先には、先ほどの看板に合った「月待の滝」が。
しかし、周囲ががっちりと土産物屋?食事処?で固めてあって、そこを利用しないと行けない雰囲気です。
わたしはあまりそういう、現地の人とディープに関わらないといけないような、観光地、観光地した空気が苦手なので、素晴らしいとこかもしれませんが、泣く泣くスルーすることに。
コメント
コメント一覧 (2)
jagnoise
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このへんの地味な里山感はまさに夏休みが似合う風景ですよね。
願わくば水郡線に、キハ58とか、ディーゼル機関車に牽かれた旧型客車なんかが来てくれれば、もっとムードが高まったと思います。その点最近のローカル線は、都会の通勤電車と変わらないように見えて風情がないなぁ~と思いました。まあ、年寄りのたわごとでしょうか(笑)
月待の滝、お話を聞くと、やはり寄っとけばよかったなぁと少し後悔しますね。
jagnoise
がしました