コロナウイルスで騒然とする中、いつものただひたすら一人で走るだけで、基本誰とも交流しない孤独なツーリングの旅。

本当は久々に草津温泉や、水上にでも行きたかったのですが、近場の都内の秘境、奥多摩へのショートツーリングに出ています。


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水根集落の奥多摩むかしみちより見下ろす奥多摩湖。
さて、そろそろ東京へ・・・ここも東京都だけれど・・・、都市へと戻ります。


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行きに登ってきた青梅街道を、旧道などには逸れずまっすぐ下ってゆきます。
むかしみちを通ってきたので、来るときは見なかった、トロッコ線廃線跡の立派な橋脚が目につきました。


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山肌に結構なスケールで橋脚が連続する廃線跡。
先ほども言った通り、西武が買収して観光路線化する計画が頓挫したらしいですが、せっかくJRが奥多摩まで来ているのだから、いっそ奥多摩湖までこれを利用して伸ばせばいいのに・・・。
でもますます赤字幅が膨らむかな?


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あっという間に奥多摩駅付近まで降りてきました。
奥多摩駅から奥多摩湖まではそれほど距離がない印象だった。


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JR青梅線・白丸駅付近で休憩。
満開の桜と、誰もいない駅前通り。
でもよく見ると、こんな秘境駅でも沿道に花壇があって、きちんと手入れされている様子がわかります。


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鳩ノ巣付近。


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古里付近、将門という地名がある。
将門公伝説でもある場所なのだろうか?


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同じ道を下るだけだから、退屈だろうと思いきや、下りもまた印象が違って意外と楽しい!


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今回は吉野街道などには逸れず、素直に青梅街道を戻ります。
青梅市の看板が見えてきました。
来るときはだいぶ山奥に入ってきて、ようやく奥多摩町か・・・と思ったけれど、下りは、だいぶ里に下りてきたと感じるから不思議。


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軍畑付近、街道わきに見える多摩川。
意外とここらもいい!


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日向和田付近、行きには気づかなかった庚申塚。


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宮ノ平付近、そろそろ山も終わりな雰囲気。


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青梅市街の西側にある金剛寺に寄り道しました。
都の有形文化財の僧正門は、安土桃山時代のものらしい。


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しだれ桜が綺麗な金剛寺。


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そして青梅市街を通過します。


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来るときは山に来たと感じた場所は、帰りは都会に戻ってきたと感じるという・・・


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来た時と同様、ここ青梅からまたまた入間市へと向かいます。


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行きと同じ「茶どころ通り」で帰ろうと思ったけれど、一つ北の「豊岡街道」を進むことにしました。


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豊岡街道は、加治丘陵沿いに、麓をクネクネと入間市へ向かう県道です。
茶畑をまっすぐ貫いた雄大な「茶どころ通り」とは、すぐ近くなのに風情が全く違う。


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街道は集落が連なっており、その合間にたまに茶畑が見えます。


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霞川という川が見え、埼玉県入間市の看板も見えました。
行きは都県境がわからなかったけれど、帰りはこうしてハッキリと確認できましたよ。



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細々と流れる県境の霞川。
こんなに多摩川の近くなのに、この川は多摩川とは一切関係なく、入間川、荒川へと流れます。
青梅市街には多摩川が存在感いっぱいで雄大に流れているけれど、北の市街地を流れるほとんどの川が荒川系の川なのが面白い。


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入間市南峰、JR八高線の跨線橋が前方に見えます。
入間市は西武池袋線のイメージしかありませんが、実はこうしてJRも走っていて、金子という駅もこの辺にあるんですね。


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入間市西三ツ木付近ののどかな集落。


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加治丘陵麓の、なんでもない路地の行き止まりにあった、「西三ツ木の高札場」。
江戸期に高札を掲げた場所で、市の指定文化財になっています。


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豊岡街道からチラッと見える加治丘陵。


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丘陵の頂に展望台のようなものが見えたので来てみました。
桜山展望台・・・、以前反対の飯能市側から登って、結局たどり着かず断念したあの桜山展望台じゃないか!


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コロナで閉鎖中かもしれませんが、とりあえず登ってみることにしました。
驚いたことに、同じこと考えてそうな人たちが、2、3組、後ろからついてきます。


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加治丘陵の斜面、里山、雑木林。
いかにもカブトムシやオオムラサキがいますよ・・・という感じ。


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桜山展望台に割とすぐ到達しました。
密閉されていない、開放的な設計のためか、閉鎖とかそうした措置はとられていません。


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ということで、上まで登ってみました。
誰もいませんが、絶景が広がります。


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眼下に広々と続く茶畑。
あのど真ん中を、午前中走った「茶どころ通り」が貫いているのだ。


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西に目をやると、先ほどまで滞在していた奥多摩の山々が!


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一方東は東京や埼玉などの、都市風景が一望できます。


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反対の北側は、丘陵の向こうに飯能市街と秩父の山が広がります。
いや、こんな小ぶりな丘陵なのに絶景かな、絶景かな!


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絶景だった加治丘陵を見ながら、再び豊岡街道を走ります。


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西武バスのターミナルがあります。
中神、入間市と青梅を結ぶ路線バスの相当が、ここで折り返すようです。


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街道沿いに建っていた庚申塔。
左には何かの句碑も見えます。


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そして、入間市街へと数時間ぶりに戻ってきました。


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入間市街からは、またまた行きと同じく、国道463号で所沢へ。


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工事で上りが通行止めの藤沢陸橋を迂回、西武線の踏切を渡ろうとしたら、あ、新型特急だ!


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西武の新型特急、ラビューだっけか?初めて見ました。
なんとデッカイ窓!!景色は良さそうだけれど、まだ違和感があります。


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迂回して再び国道へ入り、所沢市へと戻ってきました。
通行止めの影響か、道路は割とスカスカです。


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所沢航空公園付近を通過。
混んではいますが、いつものうんざり感はあまりない。


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東所沢付近、夕暮れが迫ってきました。
近距離のつもりだったけれど、あっという間に一日が終わる。


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う~、たい焼き食べたい!!
休止中なのか、もう廃業なのかよくわからない。


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そして、ようやく地元に戻ってきました。
とっぷり日も暮れてしまいました。


というわけで、もう何度目かのマンネリ旅となりましたが、途中で茶畑や桜を加えるなど、一応自分なりに工夫して、本人はなかなか楽しめました。
秋くらいには、事態は収束して、もう少し時間をかけて旅ができればいいなと願っています。


おしまい。