コロナウイルスで騒然とする中、いつものただひたすら一人で走るだけで、基本誰とも交流しない、孤独なツーリングに出ています。

というわけで、朝家を出て、西武線沿線の埼玉県所沢、入間市を経由し、一面雄大な茶畑が広がる「茶どころ通り」経由で再び東京都入りして青梅へ。
青梅から多摩川の谷を奥多摩へと、数年ぶりに遡ってきました。


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600メートル少しの新氷川トンネルを抜けると、奥多摩駅のある奥多摩の中心部に入ります。


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JR青梅線の終点、奥多摩駅に寄り道。
ここはおなじみの奥多摩登山などの拠点ですが、今日はあまり人の姿はありません。


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奥多摩駅の先に見える、異様な存在感のあるプラント。
この石灰施設の存在が、青梅線をこんな山奥の小集落まで来させている理由なんですが、今は鉄道の石灰輸送はなくなり、本当にただの観光ローカル線と化しているわけだ。


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今回は奥多摩駅からさらに多摩川上流へと向かいます。


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奥多摩駅の少し先で、「むかしみち」の看板が目に入りました。
以前、古道を歩くみたいな本で読んだことがある「奥多摩むかしみち」、一度行ってみたかったところです。


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もちろん、躊躇なく「むかしみち」へと進みます。


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なんて・・・ウキウキして入ったものの、すぐ登山道と化して進めなくなる「むかしみち」。
地図では細い車道が続いているように見えるのですが、基本はハイキング道らしい・・・。


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むかしみちの行き止まり付近より見えた、多摩川の渓谷と青梅街道の橋。
仕方なく現代の青梅街道に戻ります・・・。


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街道沿いにあった庚申塔と馬頭観音。
デザインが山のスタイルという感じ。


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途中また「むかしみち」の看板があったので、今度こそ続くかもと入ってみるも、また行き止まる・・・。
でも綺麗な桜が見れたよ!


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青梅街道、檜村付近の集落。


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わぁ~、雄大な山の風景だ~!
これくらいで雄大とか言ってると、山国の人に笑われそうですが、でもここ東京都ですからね。


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多摩川に架かる橋の横道に、またむかしみちの看板を発見。
懲りもせずに再び山の細道へとを進んでみます。


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一応舗装されて続くむかしみち、でもまた登山道化して行き止まるかな・・・??
この後、前方から大声で歌いながら自転車を漕いできた、中学生くらいの3人組とすれ違いました。


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見えそうでスッキリ見えない多摩川の大渓谷。


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しばらく進んでゆくと、むかしみち沿いに見えた山の集落。


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あまりに深い多摩川の渓谷。
ガードレールはありますが、転落しそうで恐ろしい。


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再び山の集落。
大量のマキ・・・、昔ながらの生活なのかな?
なんか数年前に行った、群馬の限界集落、南牧を思い出します。


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ここらの「むかしみち」は、次々とこうした説明版が現れて楽しいです。
ここらの深い谷は惣岳渓谷というらしい。


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つり橋がありました。


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つり橋の真ん中付近より見下ろす多摩川の惣岳渓谷。
PVの少ないブログのために(笑)サービス精神で頑張りましたが、この時実は恐ろしさのあまり、腰が引けて震えが止まりませんでした。


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楽しい説明版は続く。
馬の水飲み場・・・、今は林道じみた道の脇に、この井戸があるだけですが、かつては茶店などがあったと書いてあって、ちょっと現状からは信じられない気がする。


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むし歯地蔵・・・、ん??なんもないぞ?? どこだ??


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あ、あれか!


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お!、林道なんかでよく見かける「まといリス」の山火事看板!
林道ツーリングのブログなどを見ていると、これにはいろんな種類があるらしく、これを追っかけてるマニアみたいな人もいる。


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人を寄せ付けなさそうな深い惣岳渓谷。
なんだか、川崎や世田谷あたりを流れる多摩川に繋がるとは思えません。


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うん・・・いいね。
誰もいない、大自然の中の孤独を堪能!


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ここのむかしみちは途切れずにずいぶん続きますね~。
でもこの後すぐ現代の青梅街道に合流しました。


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一度青梅街道と合流して、また分かれたむかしみちを行くと、今度は山の上で行き止まる。


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山の上の中山の集落。


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再び青梅街道に降りて、トンネルを抜けると、なんだか鉄道の橋みたいなのが見えました。
実はかつて、奥多摩湖建設のために、奥多摩駅から先へもレールが敷かれたようで、これはその痕跡です。
その後西武鉄道が観光路線化をもくろんでこの線路を買収したものの、計画が流れたような話を読んだことがあります。


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さて、その奥多摩湖に到達したようです。

ここでバイクツーリングの集団とすれ違いました。
先頭のリーダーみたいな方が、おもむろに手を挙げて挨拶をしてくれました。
わたしは小さな原付で、いかにもツーリングという感じではないからか、こんなことされたのは初めてですけれど、なんか嬉しいもんですね。


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奥多摩湖ダムサイドの広場にやってきました。


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広場脇にあった資料館は世相的に当然休館でしたが、その周囲にかわいい石仏がたくさんあります。
これらは、ダムに沈んだムラにあったものでしょうか?


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さて、奥多摩湖だ。
今回はここが折り返し地点! 少し周囲を散歩してゆこう!


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奥多摩湖を造る小河内ダム。
ここは幼いころ、東京に引っ越してきて、比較的早い時期に家族で観光に来た思い出の場所なんです。


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奥多摩湖、ああ、いい湖だ!
人造湖ですけれど、それでもいいもんだ!


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・・・と、それより、都市部では散りはじめてきた桜がここでは満開ですよ!


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ダム堰途中に見えた展望塔、まあ勿論今は休館中。


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展望塔の横あたりから下を見下ろしてみると、やはり震える高さです・・・。
今このダム堰が決壊したら、オレどうなんるんだろ??なんて、縁起でもないことを考える。


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ダム堰をちまちま歩いて対岸の広場にやってきました。
向こうの山々を振り返ってみると、山桜が点々と咲き誇っているのが見えます。
いや、綺麗だ!


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う~ん、いいねぇ!


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・・・というか、意外と人の姿が多い奥多摩湖ダムサイト。
すごく混雑しているということでもないですが、平日でこんな状況の割には、老夫婦、小さな子連れの家族、若いカップルなど、多彩な観光客の姿がありました。


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さて、そろそろ戻りますか!


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戻る途中のダム堰の上から、・・・ん?なんか気になるぞ、あの山肌の集落!


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さっそく山肌の集落に向かってみます。
おっと!またむかしみちだ!


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山肌の集落へ向かうむかしみちから見えた、奥多摩湖のパノラマ。


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山肌の水根集落。
むかしみちは結局この先また、ハイキング道と化して、(車道としては)途切れてしまいました。